今回は、最近あった出来事を書いていこうかと。
私には、以前の職場で一緒だった後輩がいます。彼女は理学療法士として働いており、私のことを「あなたのような理学療法士になりたい」と言ってくれたことがありました。その言葉をきっかけに、私が参加している講習会を紹介し、彼女も学び始めました。時には私の自宅に泊まりに来ることもあり、私の尊敬する人たちにも会ってもらうなど、深い関わりを持ってきました。
彼女は学生時代にいじめを経験し、その影響で「人に嫌われたくない」という強い思いを抱えているようでした。高校時代には、周囲に合わせることでいじめを回避できたという経験があり、今でもその延長で、誰にでも好かれようとする傾向があるようです。私はその姿勢を否定するつもりはありません。ただ、最近の出来事を通じて、彼女が本当に大切にしてくれる人を後回しにしてしまっているのではないかと感じるようになりました。
ある時、彼女が「今勉強していることを仕事にどう活かせばいいかわからない」と話していたことがありました。ちょうど私の職場で一人が退職するタイミングだったため、「一緒に働いてみないか」と声をかけました。彼女は最初、「行きたいです!詳しく聞かせてください」と前向きな反応を示しました。私も驚きつつ嬉しく思い、職場の上司に相談を始めました。
しかし、最終的には「やっぱり行くのをやめます」と言われました。理由は曖昧で、「今の職場が嫌なわけじゃないし…」という程度のものでした。その時、私は彼女が私の仕事そのものではなく、外見やコミュニケーションの取り方など、表面的な部分に惹かれていたのではないかと感じました。
私は理学療法士として、技術を高めることに強い意志を持っています。土日も休まず働き、講習会にも自費で参加する。私生活の一部を犠牲にしてでも、一流を目指す覚悟があります。彼女が「私のようになりたい」と言ってくれたことは嬉しかったですが、現状を変えずに上達したいという姿勢からは、その覚悟は感じられませんでした。
彼女に「私のどこに憧れているのか」と尋ねたところ、「患者さんを改善させている姿を見て、そうなりたいと思った」と言っていました。しかし、職場も休みも変えられない。現状を維持したまま、理学療法士としての技術を高めたいという思いには、限界があるように思います。
人の言葉ではなく、行動を見ることの大切さを改めて実感しました。恋愛に限らず、人間関係全般においても、これは重要な視点だと思います。私は薄々気づいていたものの、確信したくなかったのかもしれません。しかし、今回の出来事を通じて確信に至ったため、今後の関わり方を見直すことにしました。
意地悪をするつもりはありませんし、関係を断つわけでもありません。ただ、これまでのように深く関わることは控えようと思います。自宅に泊まることも、私の尊敬する人たちに会わせることも、講習会で紹介することも、今後はしないつもりです。買い物などのプライベートな時間も、必要以上には取らないようにします。私の限られた時間を、彼女のために使うのは、今後は2〜3時間程度にとどめると決めました。
信頼とは、言葉ではなく行動で築かれるもの。だからこそ、距離感を見直すことも、関係を守るための一つの選択なのだと思います。