理学療法士学生が臨床実習前にやっておくべき事前学習3選!

理学療法・仕事
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今回は、理学療法士の学生が実習に行く前にしておくと良いことをお伝えします。この3つをしておけば、多少辛さが半減すると思います。

この記事は…

現役理学療法士が書いています!(ちなみに運動器の認定取得!)
大学4年生のケースバイザーをしたことがあります!
整形外科での勤務をしています!(非常勤も含めると4か所経験済み)


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筆者は、臨床実習は楽しんでもらいたいです。学生さんを苦しませようと思っているわけではありません!(少なくとも私の周りの理学療法士や、私を担当してくれた理学療法士はそうでした。)

楽しんで、素敵な仕事だと思ってもらいたいです。しかし、中にはそうではない理学療法士にあたってしまう学生もいますよね。実際、私の同級生もレポートを破かれたりしたとのことでした。

少しでも、辛い・きつい・苦しいをなくせたらと思います。そして、そのために事前に準備出来ることはして欲しいので、それを伝えようと思います。

こんな人に読んで欲しい!

・理学療法の学校に通っている、大学3-4年生
・臨床実習が不安
・事前学習で何をしたら良いかわからない

実際に筆者は、整形外科勤務をしていた際に、大学4年生の臨床実習のケースバイザーの担当をしました。中枢疾患や内部・呼吸器疾患の施設の場合、多少変わってくるかもしれませんが、参考になる部分もあると思うので、読んでみてください!

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臨床実習前にしておくと良いこと3選!!!

以下では面倒くさいかもしれませんが、やっておけばまじで役に立つことを紹介します。これは、本当におススメです。

1.先輩のレポートを読む・もらう

先輩の作成したレポートやレジュメ、デイリーなどをもらえるならもらっておくこと。可能であれば、同じ施設に行った先輩がより良いです。もしいないようであれば、同じ分野がいいです。

例えば、回復期の病院に実習に行くのであれば、回復期の病院に実習に行った先輩のレポートなどをもらう。整形外科なら整形外科。

実習生に担当してもらう症例は、比較的単純な方にすることが多いです。あまりにも複雑だと、レポート作成も大変ですし、バイザーが伝えるのも難しいので。そうなると、限られてくるんですよね。

あとはデイリーなどにも目を通しておけば、どのような疾患の方が多いのかも確認できます。その多く見かけた疾患の基礎知識等をまとめておけば、実習が始まってから調べるといった作業が減ります。

それだけで、実習中にやらなければならないこと、調べなければならないことが減ります。実習に行った時にバイザーなどに質問されて答えられなくても良いんです。その調べたことをデイリーに書けばいい!それだけで、デイリーを書く時間も少しは減ります。

2.レポート・レジュメの大枠を作成しておく

これは結構大事だと個人的には思っています。なんなら一番大事。私がケースバイザーをした際に、学生にすぐに言いました。本格的にレポート作成や評価に入る前に、大枠を作っておくようにと。比較的やることが少ない1週目の間に終わらせておきなって。

これも、先輩にもらったレジュメやレポートを参考にします。どんな疾患に当たるかは行ってみないとわからない場合が多いです。が、変わらない部分もあります。

例えば、始めにの部分。これはだいたい聞くことって、どんな疾患でも一緒です。なので、ここを穴埋めみたいにしておけば、聞くことも実習に行ってから考えずに済みます。

なので、レポートも出来るのであれば、肩・股・膝関節あたりのレポートを揃えられるとベスト。先輩のやつを、全部穴埋めみたいにしておく。

こんなに楽していいの?と思うかもしれないですが、私がいいと思っています。そう考える理由は最後に記載しようと思うので、ぜひ最後まで読んでください。

3.大まかな筋の起始停止を覚える

あと、出来ることはコレくらい!全部の筋を覚えるのはぶちゃけ無理です。なので、それこそアウターマッスル・表層筋だけでもいいです。大筋群だけでいい。

小さい・細かい筋は諦めましょう。(笑) もちろん、覚えられるなら覚えたほうがいいですが。

支配神経もしょうがない、捨ててもいいです。覚えられればいいですが、すでに覚えている人はコレを読んでいないと思うので。(笑)

とりあえず大筋群だけ。あとはイメージ。この辺とか、こんな感じ〜でもいいです。ざっくり覚えておきましょう。

最後に

上記3つをしておけば、意外とそんなんいしんどい実習じゃなくなるのかなと。なぜ、こう考えるようになったのか、を最後に伝えておこうかなと。

もしかすると、そんな楽させたらだめだろ!と考える理学療法士もいるかもしれないです。ですが、自分がどういった時に勉強をしたくなるか、どんな理学療法士に憧れるかを考えてみました。そうしたらこうなりました。

何をするにも楽しいのが一番。熱中出来るのが一番。そうなるためには、辛いのは違うのかなと。

評価する本質的な意味はなに?

実は、私は学生の時から社会人2年目頃まで評価をしなければならない明確な理由がわからなかったです。そして、誰に聞いても納得出来る理由を返してくれる人はいませんでした。学校の先生も。

ですが、とある先生に出会い、「クリニカルリーズニング」というものを学んで、それを理解することが出来ました。 その先生に出会えてから理学療法が楽しくなったし、今でも続けられています。

例えば、ACL損傷の患者さん。理学療法士のところに来る時は、すでに診断名がついています。なので、ACL損傷か確認するテスト(ラックマン、前方引き出し、ピボットテストなど)で、陽性にならないとおかしいですよね。だって診断名で付いてるのに。って思っていました。

そう考えると、それらの評価する意味がわからなかったんです。だって陽性になるはずだから。(笑) ってことはただの暗記じゃんって思っていました。 統合と解釈とか何やねん!って思っていました。

でも、クリニカルリーズニングを学んでそうではないことがわかりました。理学療法士は機能的にみるんだって。これを細かく話すと長くなるので、ここで辞めておきますが…

じゃ、これらのことを本質的な部分で理解している人っているのかな?と。一緒に勉強会に出ている人たちや、上記のクリニカルリーズニングを学んでいればわかっていると思います。

ですが、私が出会ってきた理学療法士でこれらを学んでいる人ってすごく少ないなと。なので、本質的に理解している人って少ないと思うんです。 だって、学生の私に「評価をしなければならない理由」を明確に教えてくれた人がいないから。

もしかしたらバイザーに評価する理由を聞いても明確な答えをくれない可能性があります。そうなった時に、わざわざ大変な実習にすることはないのかなって。少しでも楽しい部分を覚えてもらって、社会人になった時に、生かせたらいいのかなと。楽しくないと学ばないですからね。

楽しければ積極的になれるし、もっとこういうことしてみたいとも思えるかもしれないです。そう思えるような環境を作ってあげることも、理学療法士の役割じゃないかなと。

結局、相性。

結局コレなんです。実習って。バイザーとの相性が良ければ、なんとかなるし、大変でも合格すると思います。

私は学生のとき、かなり落ちこぼれでした。ですが、実習に受かりました。なぜか?

それは、担当のバイザーが皆いい人たちだったからだと思っています。

なので、私はなるべく楽しんでもらって「理学療法士っていいな」とか「やっぱり理学療法士になりたい!」と思ってもらえればと思っています。調べ物やレポート、デイリーに手一杯になって寝不足になり、患者さんとの時間を無駄にしてほしくないなと思うんです。もちろん、調べたりすることは大事ですが、量が多すぎるのは良くないと言うこと。人によってキャパシティも違いますしね…

そうではない理学療法士がいるのもまた事実です。実際、ココナラというサイトで学生向けに仕事を受注していますが、「学生のためにならないのでは?如何なものかと思います。」とメッセージが来ました。

どんなバイザーに当たるかはわからないですし、自分ではどうしようもありません。これはもう祈るしかない。(笑)

とりあえず第一印象は良くして、出来る限りのことはしましょう。とりあえず、元気に挨拶!コレしかない。とりあえず、元気です。元気があって嫌われることはないので。

頑張れ、実習生。

そんなこんなで、実習生に役に立つ記事だといいなーと思っております。ぜひ、実習前の事前学習として、3つやってみてください!

以上、参考までに〜!

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