今回は、理学療法士として、患者さんとコミュニケーションの取り方がわからない人に向けて書いていこうかなと思います。
ちなみに筆者は、どこに行っても基本的には、「コミュ力高いね」とは言われます。そして自分の担当していない患者さんに「あの子はいつも元気ね」と言われるくらいリハビリ中、盛り上がっています。さらに患者さんには「先生に会える日が楽しみ」「先生は太陽みたい」との声を頂いております。はい、ありがとうございまぁす!!!
飲みに行けば隣の席の人と仲良くなっちゃうし、ラインが増えすぎてて誰だかわからない連絡先が増えてる系女子です。ひとり旅に行けば、旅先で友達できちゃう系女子です。まぁ、友だちは少ないですが…そんな筆者が送る、コミュニケーションの取り方です!!!
これは、理学療法士としてもだけど、どこでも使える技かと思うので、他業種の人も参考にできるかなと。ちなみに、医療で言う、問診とは違うので、気を付けて。問診はちゃんと別でしてください。問診するときにこれらのテクニックを混ぜながらしてもらうのも良いかな〜なんて思いますが。
✓こんな人に読んでほしい ・患者さんとのコミュニケーションの取り方がわからない ・患者さんと何を話していいかわからない ・リハビリの最中、ずっと無言でやっている ・リハビリ中、静か ・リハビリ中、シーンとしている ・患者さんともっと仲良くなりたい、話せるようになりたい ・患者さんからの信頼感を得たい ・なんなら、飲み友が欲しい! ・そもそも、人と何を話していいかわからない ・コミュ障をなおしたい
そもそも理学療法士の前に…
そもそもですが、理学療法士としての前に、ひとりの人として。今まで、どうやってコミュニケーションを取ってきたのか思い出してもらえれば良いのでは?と思います。また、自分が「仲良くなりたい!」とか「この人は信頼できる」「この人ともっと話したい」と思うような人はどんな人だったでしょうか?
一番簡単なものでは、共通点があること。地元が一緒だったり、趣味が一緒だったり。その共通点を探せば、距離がぐっと縮みます。
もうひとつ、自分に興味を持って貰えると、興味を持ってくれた相手に好印象を抱きませんか?逆に「嫌いです!苦手です!」って感じで来られたら、コチラも嫌ですよね。心理学でも、「好意の返報性」というものがあります。「好きって言われたら好きになっちゃう」ってやつです。なので、あなたのこと教えて下さい!知りたいんです!スタンスで行くことが重要かなとは思います。
それを前提として、考えてみてもらえると良いかなーって思います。
筆者流!コミュニケーションの取り方 〜ポイント
上記でも話したように、興味を持ってもらえると、人って嬉しいです。まずは相手の話を遮らずに最後まで聞くこと。そして、よく観察しておくことも必要です。
目と耳を使って観察すること
楽しい話の時は、声のトーンが明るくなったり、笑顔になったり、饒舌になったり。耳と目で注意深く観察しておくこと。
そして、何気なく話したことを覚えていてもらえると、人って結構嬉しかったりします。なので、ちょっとしたことをカルテにメモしておく。出身地や趣味、家族構成、その他なんでも。筆者の書くカルテには、「日本酒が好き」とか「◯◯出身」「兄弟◯人、◯番目」「韓流好き」などもメモしてあります。最近は覚えられるようになってきたので書いてないですが、最初の頃は書いてました。
この、相手の話を聞くということも、ただ黙って最後まで聞いていれば良いわけではありません。注意深く耳と目を使って観察しながら聞くこと。
相槌と質問
可能であれば相槌を打つことと、質問することもやりたいですね。相槌はうてばいいわけではなく、いいタイミングで必要な相槌を打つこと。
また、質問することも必要ですが、たまにそれはちゃうやろ!っていう質問をする人が居ますが、あれは逆効果。いい質問をすることが大事。じゃ、いい質問って何?と考えます。ここで言ういい質問とは、「話がさらに盛り上がるような質問」「相手がさらに話したい部分を質問する」ことだとしましょう。
逆に、悪い質問をした時。自分がされたときのことを考えてみてください。「そこじゃないんだよな〜」とか質問の意図がわからないとか、「本当に聞きたいのかな?」「私の話聞いてたかな?」ってなるときありませんか?それはあまりいい質問とは言えないですよね。
なので、「良いタイミングでの相槌」と「いい質問をすること」が重要かなと思います。
自分の話は少なめに
自分の話を全くしないのは、逆に不信感を与えます。ですが、話しすぎるのも…。筆者がよくやるのは、話のきっかけを自分の話にすることです。例えば趣味の話にしても、「私実はこういうことが好きで良くやるんですけど、〇〇さんは何か趣味とかありますか?」など。そうすると、自分の情報も伝えられるし相手の話を引き出せる。自分:相手が3:7〜4:6のイメージ。
ですが、話すことが苦手な方もいるので、そういう人には自分が話す割合を増やしたりもします。で、たまに話を振る。相手にすべてを任せるのではなく、出来事に対して「◯◯さんならどう思います?」とか。そこから、何か意見を言ってもらったら「じゃ、そうやってみよ」とか。次の時に、やってみた感想を言うとかで、信頼関係を高めていく。これ、筆者流。
特に最初は自分の話より相手の話を中心に聞きます。ほぼほぼ自分は話さないくらい相手の話引き出すようにしています。
何のため?かを考える
そもそも、「何でコミュニケーションを取りたいのか」って話なんです。「なんとなく」とか「気まずい」とか、そんなだったら無理ですよね。
仕事の場合、筆者は「その人のことを知りたいから」コミュニケーションを取ります。患者さんやクライアントさんだと、意外なところから生活習慣がわかったり、痛みに繋がる原因が見えてきたり。趣味や目標なども見つけやすくなるし。だからコミュニケーションを取りたいです。また、その人の思考パターンとかもわかるので、痛くなった時にどうしているか・どうして欲しいかの対処方法が変わってくると思っています。さらにさらに、やっぱり信頼関係って大事だと思っていて。信頼できないと治りも悪くなるんじゃないかなと。
そして、これは完全に筆者の考えなんですが…やっぱり病院に来る人とかって痛かったり何か問題を抱えている人が多いので、気分も暗くなりがちかなと。で、病院に来て楽しいかどうかも結構大事じゃないかなと。「辛くて行きたくないな」って思われるより「またあの人に会えるのは楽しみだから行こう」と思えるのって、気分も違うけど治癒力とかにも関係してくるんじゃないかなと。自主練習も積極的になったりとか。
理由が明確だと、コミュニケーションを取っていこうと思うのではないかな?と。なので、何でコミュニケーションを取りたいのかをしっかり考えてみましょう。
筆者流!コミュニケーションの高め方 〜実践編
筆者も元々コミュニケーション能力が高かったわけではないです。むしろひとり旅が好きなくらいだから、人と関わるのが面倒だったりもします。(笑) では、筆者がどのようにしてコミュニケーション能力を上げたか解説していきます。
慣れないうちは定型文を使う
これは筆者が学生の時にやっていました。臨床実習に行った時、「とりあえずいろんな患者さんと話してみて。なんでも良いから。そこから慣れよう。」と言われ。20−30分話すのも、やっぱり話題が無くなる。ご高齢者の方は優しくて、向こうから話題を提供してくれたり。情けないですね。
そう思い、まずは困った時に話す内容を30個くらいリストアップして行きました。その内容をどんどん増やして行ったり、この話が来たらこれを話せるか…とか考えて、自然な感じで話せるようにしてみました。
上手な人と一緒にいる
定型文を考えて話しても、質問が上手に出来ないんです。自然な流れで質問が出来ないんですよね。ちょっと詰まったり、変な質問しちゃったり。え?それ聞く?みたいなね。これの解決策は、上手な人と一緒にいてそれを盗むことが簡単だなと思いました。
コミュニケーションが上手な人って、質問が上手だったり、話を広げるのが上手いなって気付いたんです。あとは、良いタイミングでの相槌。これはもう実際に見てみるしかない!って。なので、上手な人と一緒に長くいる事が大事かなって思いました。
相槌の仕方は、最初は完コピ。タイミングも内容も完コピ。それが出来たら、アレンジを加える。アレンジなんてしなくても良いんですけどね。質問の内容も「この話のときはこの質問してたな」を覚えておくこと。で、別の機会で使ってみる。
数をこなす。
定型文を考えて、上手な人のを覚えたら、後は使っていくだけ。数をこなすこと。その時、よーく相手の様子を観察することも大事。相手が気持ちよく話せているのかどうか。相手の反応はどうか。
やっぱり変な質問をしたときとかは、相手の答え方も歯切れが悪くなるんですよね。で、いい質問をすると、少しテンション高めに返してくれたり。表情や声のトーンが少し変わる感じかな。あとは熱量も変わります。なので、場数をこなして、相手を観察すること。これは結構重要。
ちなみに筆者は後輩を飲みに連れていきました。いわゆるナンパってやつですね。これは、顔じゃないんです。飲みの席でなんて、いかにその場が楽しいか・盛り上がるかが大事。しかもその後続くかもわからないし、誰も自分のことを知らないってなると多少の失敗も気にならないかなと。意外と勉強になるんですよ、まじで。そうなると、合コンでも良いのかな?
まぁ、そんな経験も数をこなしていくためには意外と重要だよって話。
あとは、2人で行くこと。先輩や上司と。同い年じゃないほうが良いですね。2人ってなると、どうにかするしかないですからね。ちょっとだけ時分を追い込むこともありかなと。
あとは、ヒッチハイクもオススメ!!!(笑)
明るい話を中心に。
これは話す内容ですね。基本中の基本かもしれないですが、やっぱり暗い話をするよりも明るい話の方が気分も上がります。
これまた持論になりますが、病院に来る人ってどこかしら痛み等を抱えていることが多いです。そうすると、気持や気分まで暗くなってしまう方が多い印象を受けました。もちろん臨床中の全てを明るくするわけではないですが、話す内容は基本明るくなるような内容にしています。
明るくできないとしても、笑える話にするようには心がけてます。
例えば両親の話になったとき。筆者の母親は亡くなってしまっているんですが、その時も最後はクスッと笑える話にしています。筆者は父親と性格が似てなさすぎるのでその話をしてから、「母親に本当に父親の子供か聞いたんです。怒らないし、誰にも言わないから本当のこと教えてって。そうしたら、一応父親の子のはずって言われたんです〜」っていうことを言います。そうするとだいたい、「一応ってなに(笑)」っていう返事をくれます。そんな感じ。
そうじゃないほうがいい時もあるので、そこは注意しますが、明るい話や笑える話が多くなるようには気をつけています。
まとめ
大事なことは、なぜコミュニケーションを取りたいのかを明らかにすること。そして、意識することを考えておく。その後、実践へ。
- 目と耳を使って観察すること
- 相槌と質問
- 自分の話は少なめに
- 何のためにコミュニケーションを取るのか
上記のポイントを抑えてから、
- 定型文を使う
- 上手な人と一緒にいる、それを使う
- 場数をこなす
- 明るい話をすること
を実践として行ってみること。本当に実践がすごく大事だと思います。頭の中でのシュミレーションだけではなく、実践。これに限ると思っています。実際にやってみるのは全然違います。慣れも必要です。そのためにも、とりあえずやってみること。それを意識してみてもらえるといいかな〜と。
新たに【患者さんと話すことがない!会話が続かない人が注意すること。】という記事も書いたので、併せて読んでみてください〜!!!
以上!参考までに!