理学療法士として仕事をして7年目になる筆者ですが、整形外科など病院以外の場所でも働いてみて、「理学療法士って、世間知らずだったんだな」と思うことが多々ありました。
また、色々な経験をしていく上で「こんなことを学んでおいてよかった!」「こんなことを学びたいな!」と思ったことを紹介しようと思います。
理学療法士から他職種に転職をしようと思ったときにも役に立つと思うので、ぜひ参考にしてみてください!
✓こんな人に読んで欲しい ・理学療法以外にも何かを学びたい人 ・理学療法以外に何を学べばいいかわからない人 ・理学療法士として厚みをもたせたい人 ・厚みのある人になりたいと考えている人 ・経験不足だなと思っている人 ・理学療法士として以前に人としてデカくなりたい人
理学療法士に足りないこと
理学療法士も含めた医療関係者って、働く環境としてはちょっと特別だなと思っていて。一般企業に勤めていたら知っていることや知らなければならないことも、知る機会がなかったりします。それを感じて知ろうとするかどうかって大事だと思います。ですがそもそも、そのことに気付いていなければ知ろうとすることも出来ないのです。なので、筆者の医療系以外で働いた経験や、他の人と話していて気付いたこと等を書いていきます。
①メールの書き方
先輩や上司にメールすることもありますが、ほぼラインで完結してしまうことが多いです。また、他部署にわざわざメールで連絡することも少ないです。
ましてや取引先は、企業ではなく患者さんです。患者さんにメールすることも、基本的にはないはずなので、メールの書き方など、筆者はわからなかったんです。
ですが、何かでメールをしなければいけなかった時。「あれ?メールってこういう時、どう書くんだ?」って思いました。これは本とかで学んでおいたほうが、いざという時に役立ちます。
②電話対応
理学療法士って基本的に電話することがあまりありません。私は今でも苦手だし、ちょっと緊張します。クライアントさんからは「電話だとかしこまってるよね」って言われます。(笑)
電話も留守電になったときとか、まじで焦ります。「あ、なんて残そう…」って。一時期は電話をしなければいけない状況になったときは、紙に書いてからしてました。
学生時代のバイトで、コールセンターとか受付とかしておけばよかったって思いました。
③お金関係の話 = 金融リテラシー
理学療法士だけじゃなく、医療系全体に言えることかもしれないですが、お金の話に疎い人が多いなと感じています。
金融リテラシーっていうんですかね。社会のお金の流れとか、企業=病院が成り立っていくためにはお金を稼がないといけないとか。基本的なことから抜けている人が多いのかなと感じます。
自分自身の家計管理や生活の設計は出来ているのかと思いますが、金融経済の話とか金融商品の話だったりとか。給与・給料の仕組みだったりもここに入ります。そういった部分には疎い人が多いのかなと。(筆者の周りだけ?(笑))
筆者自身、それに気付いたのは正社員をやめた時でした。なので、そこに関しては今も勉強中です。
④人付き合い・コミュニケーション能力
理学療法士だけでなく、医者とかも含めた有資格者が陥りやすいと思うんですが…どうしても、上から目線だったり、態度に問題がある人がまだまだ多いかもしれないですね。これは、患者さんやクライアントさんから、結構言われます。(汗)
はい、代表して謝ります。すみません(._.)
先生と言われる職業は気をつけないといけないのかなと、個人的には感じています。
患者さんやクライアントさんだと上手く接することが出来るけど、プライベートでは駄目で…という人も結構いたりします。
私達理学療法士は、医療従事者ですが、接客業の部分もあります。なので、コミュニケーション能力は付けておいたほうが役に立つなと感じます。
⑤人生経験
これはどの職業もそうかもしれません。
理学療法士で多いのは、平日は仕事・休日は勉強会・または趣味の集まり(例えばフットサル・野球など)。同じ人としかいなかったり、同じことしかしていない人が多いように感じます。
実際、筆者の周りにいる理学療法士がそんな感じ。休日は趣味の運動をしているけど、だいたいいつも同じメンバーでやってます。みたいな。
勿論、それが悪いわけではないです。そして、良いか悪いかの問題ではありません。
ただ筆者は色々な経験をすることで、様々のタイプの人やに出会うことが出来ました。それは理学療法士をしているだけでは出会えないような人だったりもします。そうすることで、患者さんやクライアントさんから、面白い人だと思ってもらえるようになったのかなと思います。
理学療法士としてもですが、人として厚くなることで、説得力や言葉・態度が深くなるのではないかなと思います。一流と言われる理学療法士の先生たちは「なんでそんな事知ってるの?!」と思うようなことを知っていたり経験していたりしました。
なので、筆者も経験値を上げようと思いしてみた行動・させてもらった体験が…
- ヒッチハイクで旅をする
- 宿坊体験
- 座禅体験
- 旅先で出会った人と行動を共にする
- 何も予約しないで旅に出る
- 読書
- キャバクラに連れて行ってもらう
- 銀座の会員制のクラブに連れて行ってもらう
- 六本木のクラブに行ってみる
- 正社員を辞めてみる
- 理学療法士以外の仕事をしてみる
- ネットで仕事を受注してみる
- 髪色を赤 / ピンク / 水色 / シルバーにしてみる
- フットサルを主催してみる
などなどです。こう考えると、意外と少ないですね。まだまだしていかないと。
理学療法士は身体を良くしていく仕事ですが、それだけではないと思っています。ウィリアム・オスラーという医者をご存知でしょうか?
良き医師は病気を治療し、 最良の医師は病気を持つ患者を治療する。
ウィリアム・オスラー
という名言を残しています。そして、理学療法士にもこれは当てはまると思っています。これをするためには、知識もそうですが経験値も必要じゃないかと。それは理学療法士としてもそうですが、人としての知識や技術もです。
最後に
差別化を図る
上記のことを学んできたことで、他の理学療法士と差別化を図れていると感じます。最近は理学療法士も増えてきています。そうなった時に選ばれる理学療法士になるにはどうするか。
もちろん治療技術を上げることや知識を増やすことも必要です。それは、どの理学療法士もすることではないでしょうか?ちなみに筆者も最近、認定理学療法士に合格しました。(笑)
では、それ以外に差別化を図れることはなにか?と考えると、様々な経験なのかなと。筆者は4か所整形外科で勤務しましたが、ヒッチハイクをしたことのある理学療法士は1人だけ。しかも男性。女性では未だに会ったことがありません。それだけでも差別化を図れていますよね。
さらに、筆者の趣味は城跡巡りと歴史小説を読むこと。これを掛け算すると、理学療法士の中にはいない可能性があります。髪色が赤い理学療法士、見たことありますか?銀座の会員制のクラブに行ったことのなる理学療法士はいるでしょうか?(笑) 意外とクライアントさんや患者さんで、筆者の髪色が変わってくることを楽しみにしている人もいます。
これを全部掛け算していくと、何万分の1の理学療法士になれるかなと思っています。そうなることで、唯一無二の理学療法士、選ばれる理学療法士になれるのではと考えています。
まとめ
筆者が理学療法以外に学んできて良かったと思うことは、
- メールの書き方
- 電話対応
- お金のこと = 金融リテラシー
- 人付き合い・コミュニケーション能力
- 人生経験
です。これらのことを学ぶことで、理学療法士としてだけでなく、人として厚みのある人になれるのかなと。そうなることで、理学療法士としても、より高みを目指していけるのではないかと思っています。
選ばれる理学療法士になりたいなと!
仕事は関係なく、筆者が経験した25歳までにやっておいて良かったこと6つ選んでみたので併せて読んでみてください〜!
悩んでいる人は、参考までに〜