医療系の仕事をしている私は、通勤服に決まりがありません。自由に選べるからこそ、25歳を過ぎた頃から“ダル着”をやめました。ジーンズにTシャツ、オーバーサイズのパンツとTシャツ――そんな「とりあえず」な服装を卒業したのです。
理由は2つあります。
ひとつ目は、急な予定に備えるため。
仕事終わりに食事や飲みに誘われることが増えました。きちんとした服装なら、どこに行っても堂々とできる。恥ずかしさを感じることもありません。
もうひとつは、自分のテンションを上げるため。
お気に入りの服を身に纏って仕事に行く――それだけで一日が少し特別になる。綺麗な自分でいることは、心にも時間にも余裕がないとできないこと。それをできている自分を誇らしく思えるのです。
この習慣を始めてから、周囲の反応も変わりました。「お洒落な人」と言われることが増え、歳下の子から買い物に誘われることも。服の数は減り、収納は楽になり、気に入ったものを丁寧に使うから長持ちする。結果、無駄も減りました。
服装を整えると、姿勢もすっと伸びるし、自信も持てる。人からの見られ方も変わり、褒められることが増える。褒められると、さらに磨きをかけたくなるし、中身も素敵になろうと思える――そんなポジティブな循環が生まれます。
もし今、人生が楽しくない、自己肯定感が低い、出会いがないと思っているなら、まずは服装を変えてみてほしい。気持ちから変えるのではなく、行動から変えることで、人生は少しずつ変わります。コンビニに行くときも、仕事に行くときも。きちんとした服装をすることで、日常が変わる。
だから、ダル着を捨てよ。
